百合子の秘め事－はじめての「出会い系」でびっくり
夏美に教えて貰って出会い系サイトに、私は思い切って登録してみることにしました。
少し怪しいな、怖いなと思わないでもなかったんですが……実際そのサイトを使っている夏美が、順平さんとここで出会ったというのを教えてくれたことやサイトの説明で、少し疑いが解けてきたのもあり。
それに、興味も湧いてきていたんです。
このサイトに登録すれば、私も順平さんみたいないい人と巡り会えるのかなぁ、なんて思っちゃったりもしていました。
とりあえずカフェでやるのはちょっと気が引けるので、夏美を連れて自分の家へ。
サイトのURLと登録方法を教えて貰って登録を始めました。
すると、名前とちょっとしたプロフィールを入れただけでメールが山のように届き始めるではないですか！
まだ年齢確認だって終わってないのに。
驚いて困惑していると、夏美が「年齢確認終わらないとメールも見れないから、とりえず確認終わらせよう」と促してくれました。
この出会い系サイトは18歳以上でないと利用できないため、ちゃんと年齢確認があるのです。
こういうところも、しっかりしてるんですね。
私は確認書類を撮ってサイトに送りました。
サイト運営者の確認が終わるまで少し時間がかかるようなので、その間は夏美とお茶を飲んでお喋りして待ちます。
しばらく経った後スマホを見てみると、無事に確認ができたとのことで、晴れて正式に会員になることができたようです。
早速メールボックスを確認しますが、届いたメールが多すぎてどうしたらいいか分からない状態でした。
「気になった人のメールだけ見て、よさそうな人だなと思ったら返信すればいいから」
と夏美からアドバイスを貰って、興味を引かれたアイコンと表示されているメールの出だしで判断して何人かのメールを読んでみました。
「うーん……」
大抵の人は丁寧に挨拶してくれています。
妙に馴れ馴れしい感じの人は、ちょっとパス。
でも、それだけでは返信していいのか、お話して楽しいかは分かりません。
例えメールでも、知らない人と話をするのはまだ少し怖いなと思う部分もありました。
「もうちょっと考えてからにする」
「そうだね、ちょっと慎重なくらいの方がいいかも」
後々いい人が現れるかも知れないしと、夏美も同意してくれました。
夏美が帰って、家のことや明日のテストに備えたことをしてから、またサイトを覗いてみました。
この人なら話しやすそうかな～？と思った人に、思い切ってメールしてみます。
始めのうちはぎこちない感じでしたが、何回かやり取りしている間に少しずつ慣れてきました。
が、出会いを謳ったサイトだからなのか、すぐエッチな話に持っていこうとする男性の多い事多い事。
素直なのは悪いことじゃないと思いますが、エッチなことを期待して登録した訳ではないので面食らってしまいました。
中にはそうでなく、普通の交流？みたいな、趣味や今日何食べたか、仕事や学業についての話をできる人もいたのですが……。
この人たちも、最終的にエッチがしたいから私の話に付き合ってるのかな？
と穿って見てしまったり、疑心暗鬼になりかけちゃいました。
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