体験小説

寺田さんが連れて行ってくれたホテルは、なんだか高級そうなところでした。
拓也と付き合っていた頃に一度だけ行ったことのあるラブホテルとは全然違って、部屋も広々していてすごくきれい。
エッチなことをするために、こんなに素敵 ...

予約のお店は、ビルの中にありました。
あまり人気もなく静かなビルに入ってエレベーターでお店のある階へ。
そして、小さなフロアにあるなんだか重厚そうな店構えにあれっと思ってしまいました。
ここって、結構高級なお店 ...

出会い系サイトで何人かの男性とやり取りしているうちに、少し気になる男性が現れました。
寺田さんという28歳の男性で、会社員をしているそうです。
エッチ目的の男性たちが多くて、すぐシモの話に持っていこうとする人たちばかり ...

夏美に教えて貰って出会い系サイトに、私は思い切って登録してみることにしました。
少し怪しいな、怖いなと思わないでもなかったんですが……実際そのサイトを使っている夏美が、順平さんとここで出会ったというのを教えてくれたことやサイト ...

浮気騒動から半月程が経ちました。

別れ話の時に夏美が啖呵をきってくれたお陰か、あれから拓也がしつこく食い下がってくることもなく、この二週間私は彼と会うこともなく平穏な学生生活を送っていました。
彼と関係がある事柄と ...

聡子さんたちと合流して、拓也と別れたことを報告した後は、改めてみんなでお茶することになりました。
男性陣は気を利かせてくれたのか途中で別のお店に入っていき、私は女性陣とさっきとは別の、少し大きめのカフェに入りました。

「それってどういう意味？」
拓也が分かりきったことを聞いてきます。
終わりにしようなんて、ただ話を終わらせるだけで出てくるものでしょうか？
「別れるってこと。私たちの関係を終わらせるってことだよ」
そう ...

ユキが私に直接会いに来た事、拓也の浮気が本当だった事は、翌日に友人たちやサークルのメンバー全員が知るところになりました。
私は気付いていなかったのですが、図書館で見ていた生徒たちの中にサークルの人がいたそうなんです。

図書館の空気がそこだけ、凍りついたようになっていました。
たまたま周りにいた人たちも固まっています。
「うわ、ユキじゃん。また人の男寝取ったの？」
その中のひとりが、嫌なモノを見るように呟きました。
そ ...

大学構内や他の場所で、私以外の女の子と一緒にいる拓也の姿を何人かの人たちが見掛けたこと。
そして、知らない人が見れば恋人同士だと思ってしまう程、仲がよさそうだったこと。
友人間でちらほらとそんな噂が出始めていたところ、 ...