百合子の秘め事-アソコが疼いちゃうなんて……。

「本当は百合子ちゃんの都合がよければ、美味しいお店に連れて行こうと思ってたんだけどね」
寺田さんはそう言いますが、ホテルの部屋に運ばれたお料理も、高級な感じのものでした。
綺麗な見た目通り、味もすごく美味しかったです。
今まのものからは信じられないような気持のいいセックスの後、私たちはベッドでしばらく身体を休めたり、お風呂に入り直したりして夕食時を迎えていたので、ルームサービスを頼もうということになったのです。
ホテルからすれば軽めの食事なのでしょうが、それでも充分すぎるくらいの内容でした。
とはいえ、私の意識はお料理の方にはあまり向いていなくて、まだ行為の後の余韻に夢見心地な感覚でした。
男の人を迎え入れるのが、こんなに気持ちいいことだったなんて。
本当のセックスというものを、この日教えて貰ったのだと思いました。
好意の後の疲れのようなものもあって落ち着いていましたが、元気な状態だったらすぐにでもまたしたくなっちゃっていたかも知れません。

「疲れてない?何処か、痛いところとかは?」
粗方食事を終えて、寺田さんが労わるように聞いてくれたので私は笑みを浮かべて首を振りました。
「大丈夫です、まだちょっとだけ、だるいかんじがするけど……」
身体のだるさより、頭がぽーっとした感じが残っている方が気になります。
「あの……ありがとうございました。いきなりあんなこと言って、困らせちゃったかと思ったのに」
私が頭を下げると、寺田さんは穏やかに笑っていました。
「僕も男だからね、あわよくばという気持ちはゼロじゃなかったんだ。でも昼のデートだったからね……」
最初はそういうつもりで誘った訳じゃなかったみたいです。
私が若すぎるという話もしてましたし……寺田さんにとっては、私くらいの子はまだまだ子供の範疇だったのかも知れません。
「あのサイトでまだ十代の、あんまりすれてなさそうな子がいたから少し気になって……心配もあってメールをしたんだよ。結局僕が狼になっちゃったけどね」
私とのことは予定外だったのでしょう、寺田さんは眉を下げて笑っていましたが、私は二人目の男性が彼でよかったと心から思いました。
「私、よかったです。寺田さんと会えて……それに、あ、あんなに気持ちいいなんて……」
エッチの時のことを思い出して、顔が熱くなってしまいました。
初めて会った男の人に肌を曝して、はしたなく大きな声を上げて喘いでしまいましたし。
「百合子ちゃんの悩みが解消して、気持ちよくなってくれたならよかったよ。僕もいい思いをさせて貰ったしね。それにしても……」
相変わらず穏やかながら、寺田さんは疑問を浮かべているようでした。
それは私も同じで、どうして拓也とのセックスではこんな風に気持ちよくなれなかったのかと首を捻ってしまうところです。
「どうして寺田さんとだとあんなに気持ちよくなっちゃったんでしょう?」
「どうしてかな、相性が良かったというのはあるだろうけど……その、前の彼氏は多分、あまり経験がなかったんじゃないかな」
拓也のそっちの件については、言葉を選ぶようにして話す寺田さん。
確かに、拓也は女性経験も少なかったようですし、テクニックという点では寺田さんと比べるべくもなかったですが……。
「それで私が気持ちよくなさそうだからって、他の子に目が行っちゃうなんて……」
「そうだね、相手のせいにするのはよくないよ。こんなに感じやすい子を、どうして手放しのまま他所へ行けたのかな」
そう言われて、恥ずかしさに黙ってしまいました。
エッチの最中も何度も感じやすいと言われたけれど、今でも信じられなくて。
でも実際寺田さんに触れられたらあんなに濡れて感じていたのだから、自分が知らなかっただけで本当に感じやすい身体だったのかも知れないと、ちょっと思い始めました。
勿論、寺田さんのテクニックや気遣いがあってこそだったんでしょうけどね。
こんな話をしていると、またお股がムズムズしてきます。
でも何でもない振りをして、我慢していました。

寺田さんとのデートの日から数日。
私は普段通りに勉強をし、バイトやサークルに通い、という日々を送っていました。
出会い系サイトを紹介してくれた夏美には、寺田さんの存在をちょっとだけ話しました。
サイトで出会って何度か話して、会ったのはまだ一度だけだけど好きになってしまったかも知れないと。
真面目で優しい誠実そうな人だと言ったら「少しずつ相手のことを知っていけばいいよ」と応援してくれました。
でも、どうなんだろう。
寺田さんの心に好きな人がいる。
そこに、私は踏み入っていけるのだろうか。
私は寺田さんにとって大きな存在になれるのだろうか。
まだそれは、全然分かりません。
それに、エッチの時の様子からして、きっと寺田さんは他にも色んな女の子と関係を持っていたりするのかも知れない。
少なくとも経験豊富なのは確かで、あんなに素敵な人なんだから私のように自分が一番にと思っている子もいるんだろうな、なんてぐるぐると考えていました。

そんなことを考えながら、日々は続いていきます。
ある日寺田さんと近いうちにまた会おうというメールの交換をした後、妙にお腹の下の方がムズムズしてしまいました。
それまでは少しそんな感覚があっても一時押さえて他のことをしていたら忘れていたのに、その後は勉強以外に予定がないのもあってか久し振りにそこに触れてみたくなってしまったのです。
寺田さんとのエッチから何日も経って……それでもあの時の感覚がぶり返していました。
なんでもない時に、こんなにおまんこが疼いたことなんてなかったのに。
私は戸惑いながらスカートに手を潜り込ませて、下着の上からアソコに触ってみます。
パンツの布地が、少し湿っているような気が……
信じられませんでした。
私はひとりエッチでは、殆ど濡れたりすることなんてなかったのです。
部屋の片付けとかで動いたから少し蒸れただけかな?なんて思ったりもしたのですが、思い切って下着の中に手を入れたら、やっぱり私のおまんこは湿り気を帯びていました。
それを指で感じると、ぞくぞくっとしておまんこの中がきゅんきゅんしているのを感じちゃいました。
ああ、やっぱり……
私のカラダは、寺田さんとのあの一度の行為で、作り替えられてしまったみたいでした。
「あ、んっ……!」
軽くクリトリスに触っただけで、甘い痺れに目の前がくらくらします。
一度気持ちのいいセックスを経験しただけで、こんなに感度が上がっているなんて。
私はベッドに座り込んで、何度もクリトリスを擦ったり捏ねるように撫で回したりして、刺激を楽しんでいました。
寺田さんがここを触ってくれた時のことを思い出すと、気持ちよさが増していきます。
「はあっ、はあっ、あぁ……!」
自分の手じゃなくて寺田さんに触って欲しい。
寺田さんの愛撫を想像して、私はクリトリスでイッてしまいました。
気持ちいい、気持ちいいけど何か足りない……
私は恐る恐るおまんこの中心へ手を伸ばし、膣口の周りを探りました。
お風呂で洗う時以外、直に触るなんて殆どなかったところに。
膣の周りを囲む肉びらを指で挟んで、全体を包み込むようにくるくると撫でます。
それではやっぱり物足りない部分は満たされなくて、おまんこが切なくてきゅんきゅんしているのを感じました。
でも、ナカに指を入れるのはまだ、ちょっと怖かったのです。
ひとりエッチしてもイクこともできなかった私が、そんな風におまんこの表面を刺激し続けて、何度もびくんびくんとお尻が跳ね上がりました。
3、4回イッて、おまんこはまだヒクヒクしていましたが私は手を止めました。
腰が疲れてきちゃって……
でもまだやっぱり、中の方が切ない感じが残っています。
ここに入れて欲しい、硬く反り返ったおちんちんを……
ひとりではどうしようもないことを思いながら、私はティッシュで濡れた手を拭きました。
「あ……どうしよう」
今までとは違って、下着に溢れた愛液が染みてしまっていました。
困ったなぁ、こんなことが増えたら洗濯物が増えてしまう。
そんなことを思いながら、私は下着を穿き替えるのでした。

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