百合子の秘め事-私のナカが気持ちいい……?

前戯でこんなに感じて、お股がヌルヌルになってしまうなんて、今までの私では信じられないことでした。
イクことができるとこんなに気持ちいいなんて。
初めて絶頂した余韻はすごくて、私はしばらくそのままぼーっとしていました。
寺田さんは何も手を出さず、様子を見ていてくれたみたいです。
「少し落ち着いたかな」
「はい……」
絶頂の波は治まりましたが、精神的には夢心地な感じで、エッチを始める前には戻りませんでした。
「今度は指をナカに入れるよ。ゆっくりするからね」
「はい」
安心させるように寺田さんが優しく言ってくれたので、私はしっかりと頷きました。
キスもクリトリスへの愛撫も気持ちいいばかりで、優しくしてくれていたのでもう、気を許しきっていたので怖くはありませんでした。
思えば、拓也としている時は初めての時以降も自分の中に何かを入れられるということに、恐れを感じていた気がします。
でもこの時はそういう感じが薄れていて、むしろ早く触って欲しいような、少しうずうずした感覚がありました。

寺田さんの、初めて会ったばかりの男性の指が、私の濡れたおまんこに入ってきます。
(あっ……気持ちいい?)
膣の入り口に指が擦れた時からもう、なんとなく気持ちいい感じがしました。
今までのセックスでは「何かが入っている」ような感じしかしなかったのに……沢山濡れて熱くなっていたせいでしょうか?
寺田さんの指が濡れた肉を掻き分けて、ゆっくり出たり入ったりしています。
それだけでなんだか、ちょっと気持ちがいい感じなのです。
「はぁ……」
思わず、悩ましい溜息が出てしまいました。
「大丈夫みたいだね。じゃあ、ここはどうかな」
そう言って、寺田さんは膣のお腹側の部分を調べるように押してきました。
拓也もここをよく弄っていたなと、思い出します。
男性にも女の人の性感帯があると知られている場所だったのでしょう。
当時の私にはよくわからなくて、特に気持ちいいとは思えませんでした。
でも、今は少しですが変な感じがします。
ゆっくり揉まれると、何かもやもやするような……
「なんか、変な感じです」
正直に答えると、寺田さんは目尻を下げて微笑みました。
「そう。まだこっちの気持ちよさは、百合子ちゃんのカラダは知らないんだ」
寺田さんに「まだ」と言われて、不思議に思っていると。
「女性の性感帯ってね、何度も経験して慣れていかないと、なかなか気持ちよさが分からない部分もあるんだって」
すごいよねと言って、寺田さんは「ここがGスポットって言うんだよ」と教えてくれながらそこを揉み続けます。
「んっ……ん……」
やっぱり変な感じ。
ムズムズするような感じで、私はお尻を揺らしたり腰を捩ったりしていました。
クリトリスの強烈な快感みたいなのが欲しくなっちゃって。
でも、クリトリスの方を触って欲しいなんて言えないし……。
「もどかしい?」
「はい……」
私の仕草から分かってしまうのでしょう、今の気持ちを見透かしたように聞かれて小さく頷きます。
「もう一本、入れるよ」
と言って、寺田さんの二本目の指が入ってきました。
濡れているから全然痛くないけど、おまんこの中が少し拡げられた感覚がありました。
寺田さんは2本の指で、私のGスポットを優しく押します。
「ここに意識を集中して、僕の指が押してるって感じてみて……」
囁くような優しい声で言われて、ぽーっとしながら言われたようにお腹に集中してみます。
私のナカに寺田さんの指が2本も入って、Gスポットをゆっくり擦ってるのを想像します。
ゆっくり、ゆっくり、まだ目を覚ましていない私の感覚を育てるように……。
「あ……っ」
変な感じ。
変な感じだけど、これが気持ちいいのかな……?
まだよく分からないけど、気持ちいいような感じがします。
「あ、あ……変な感じ、です……」
声が上擦ってしまって、少し腰が浮いたりしちゃってました。
「今はここまで感じられれば上出来だよ。この分なら、繰り返しエッチしていくうちにもっと気持ちよくなれるようになるからね」
寺田さんの優しい声が、頭の中に響きます。
今はこんな感じでいいんだ……でも、エッチを続けていたらもっと気持ちよくなれるんだ……。
私はそれまで、そんなに好きでも興味がある訳でもなかったセックスが、次第に好きになっていくように感じていました。
「今日はクリちゃんも一緒に気持ちよくしようね。そうしたら、こっちの気持ちよさも少しずつ覚えていくから」
もう寺田さんに身を任せたまま、私はコクコクと頷きました。
また触って欲しかったところも触って貰えるなんてと嬉しくなって、寺田さんへの好意がどんどん強くなってしまっていました。
ピンピンに張り詰めている私のクリトリスを、寺田さんの指が撫で上げます。
「はあぁっ……!」
それだけで私の腰はビクビクして、浮いちゃいました。
ナカのGスポットと一緒に擦られると、快感と一緒に不思議な感じがします。
何か変、何か変なんだけど……気持ちいい?
クリトリスだけ弄られていた時よりも、気持ちよさが深い気がしました。
「ああっ、ああっ、なにこれ、すごいっ!」
私は何回も腰を浮かしながら、ぎゅーっと寺田さんの指を締めつけていました。
もうさっきのイク感じがすぐそこまで来ていて、怖いと感じている私の気持ちも飲み込んでいきました。
「ああっ、あああぁっ!!」
頭が真っ白になって、つい大きな声を上げてイってしまいました。
Gスポットも一緒に擦られながらのクリイキは、ただクリトリス単体でイった時よりも深い感じで、強い余韻が残っていました。

私がイった後の感覚に包まれてぐったりしている間に、寺田さんは私を抱えてベッドの真ん中に下ろしました。
そして、丁寧にバスローブを脱がしていきます。
「ああ、綺麗だよ百合子ちゃん。やっぱり若いからかな、肌がすべすべしていてずっと触っていたくなっちゃうね」
私の肌に触れて、寺田さんが感嘆の声を漏らします。
太腿や足の付け根を撫でられると、ビクビクしちゃいました。
もっと触って欲しい、いくらでも触って欲しいと思っていたのに、寺田さんの手は離れていって寂しい気持ちが過ります。
でもその手は、寺田さん自身のバスローブの紐を解き始めて……寺田さんの裸が見られるんだと思うと、私はゴクリと喉を鳴らしていました。

 

★ランキングに参加しています。よかったらクリックしてくださいね★
にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村